パス変数
パス変数を使用して、特定のプロジェクトの一部ではないリソースへの絶対パスを定義します。これらの外部リソースは、チームメイトのコンピューターのさまざまな場所にある場合があります。これが、ユーザー定義のカスタムパス変数がプロジェクト設定として保存されず、グローバル IDE 設定として保存される理由です。設定が完了すると、そのようなパス変数は、PyCharm のインスタンスで開くすべてのプロジェクトに対して同じ値になります。
新しいパス変数を作成する
Ctrl+Alt+S を押して設定を開き、
を選択します。をクリックし、変数の名前と値を入力し、OK をクリックして変更を適用します。
パス変数を使用して、外部ツールおよび一部の実行構成のパスとコマンドライン引数を指定できます。
例: プロジェクトに保存されていないデータソース (CSV ファイルなど) またはサードパーティーライブラリの場所を指すパス変数を定義できます。プロジェクトと共有する実行構成でこのパス変数を使用すると、他のユーザーが自分の環境でこのパス変数の正しい値を定義し、実行構成が確実に機能するようにすることができます。
パス変数を受け入れるフィールドおよび構成ファイルでは、この変数を $var_name$
として参照してください。
PyCharm には、次の組み込みパス変数もあります。
- $USER_HOME$
現在のユーザーのホームディレクトリ。
- $PROJECT_DIR$
現在のプロジェクトのルートディレクトリ。
新しいパス変数を作成する
例: reports.csv ファイルにシステムに保存されているデータを処理する Python スクリプトがあります。このスクリプトを実行し、VCS を通してこの設定をチームメイトと共有するには、実行 / デバッグ構成を作成します。
Ctrl+Alt+S を押して設定を開き、
を選択します。をクリックして、新しい変数の名前(たとえば、
DATA_PATH
)と、ディスク上のデータファイルを含むターゲットディレクトリを指すその値を入力します。バージョン管理システムを介して実行 / デバッグ構成を共有します。
<project directory>.idea/runConfiguration/<configuration name>.xml ファイルを調べます。
チームメイトが VCS からプロジェクトを更新した後、
DATA_PATH
変数値が自分のコンピューターのデータディレクトリを指すように変更されます。
パス変数を無視する
プロジェクトを開くか更新するたびに、PyCharm は未解決のパス変数をチェックします。IDE がいずれかを検出すると、それらの値を定義するように求められます。未解決のパス変数を含むファイルまたはディレクトリを使用しない場合は、無視する変数のリストに追加できます。
実行 / デバッグ構成に渡されるプログラム引数がパス変数 (環境変数など) と同じ形式の場合、無視される変数のリストを使用することもできます。
Ctrl+Alt+S を押して設定を開き、
を選択します。PyCharm がパス変数と見なすべきではない名前を無視される変数フィールドに追加します。
変更を適用するには、OK をクリックします。
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